
「ぎふベジ」が生産されている岐阜市及び周辺市町は、日本の真ん中に位置し、木曽川、長良川、揖斐川の美しい三大河川に囲まれた実り豊かな平野部と緑豊かな山々などの自然環境に恵まれた地域です。地域を流れる河川の豊富な水資源と流域の恵まれた土壌を活かし、育てられた「ぎふベジ」を、新鮮なまま消費者のみなさんの手に取っていただけるよう地産地消に取り組んでいます。
そんな安全・安心にこだわった「ぎふベジ」の生産者を紹介します。
※役職はインタビュー当時のものです。
栄養バランスに優れたブロッコリーは通年食べられますが、11 月~3 月が旬の野菜。 松野芳正さんは、岐阜市西郷地区で平成 20(2008)年にブロッコリー作りをスタート。 以来、春は朝 4 時、秋冬は朝 6 時半と、まだ薄暗い日の出前から圃場に出てブロッコ リー収穫に励んでいます。
秋から初冬にかけて、ねぎの収穫がピークを迎えます。北長森地区で農業に就いて約52年の林敏信さんが、ねぎ作りを始めたのは20年程前のこと。現在、ねぎや春キャベツ、ブロッコリー等を栽培し、作物がうまく育つためのサイクルを考えた輪作に取り組んでいます。
夏期は種まきから収穫まで約30日。生育が早く、比較的育てやすいといわれるこまつなは、長良川以北でも栽培されています。合渡地区で3連棟型ハウス7棟を共同経営している永田俊幸さんは、今年でこまつな栽培歴約30年。作付けは年4回程度で、シーズン一番のえだまめを収穫した後、こまつなを栽培しています。
「明智光秀の生誕の地」の伝承が残る山県市。里山が広がる伊自良地域では、平成20(2008)年から行政と市民がタッグを組んで始めた、にんにく栽培が大成功。にんにく『元気玉』が市を代表する農産物の一つになっています。その『元気玉』づくりに尽力してきたのが、美濃山県元気ファーム(以下、元気ファーム)の棚橋武司さんです。
岐阜市の中心部にほど近い長良川以北の肥沃な砂壌土に恵まれた島地区は50年余の栽培の歴史を誇る、ほうれんそうの特産地。収穫は10月にはじまり、冬を越して4月まで続きます。岐阜市園芸振興会で130戸のほうれんそう農家を束ねる近藤徹さんも、収穫と出荷で慌ただしい毎日を過ごしています。
10月下旬頃に稲刈りのピークを迎えるハツシモ。岐阜県の奨励品種ブランド米で、その作付面積は県内の30%以上を占めると言われています。後藤宗夫さんは、岐阜市の三輪地域で代々お米づくりに従事してきた“お米のプロフェッショナル”。現在40haもの田んぼで、ハツシモを中心に8種類のお米を息子さん・弟さんと3人で栽培しています。
12月〜3月にかけて最盛期を迎える「岐阜いちご」。岐阜市日置江地区で22年来、いちごづくりを行っている江崎和浩さんも、冬は収穫で大忙しです。いちごの新規就農者が増えていますが、江崎さんも異業種からこの道に入った一人です。
長良川流域のきめ細かな砂壌土が育む、春だいこん。白く美しい容姿と甘みを含んだみずみずしい味わいから、市場でも高く評価されています。
農業の後継者問題が深刻化する中、20代の若さで自ら農業の道へと進んだ國井麻衣さん。そんな麻衣さんに農業の魅力を聞きました。
1990年、岐阜市生まれ。花き(かき)農家を営む両親のもとで育ち、家業を継ぐべく岐阜農林高校から東京農業大学農学部に進学。卒業後は関東の種苗会社に一年勤務し、2014年より実家の花栽培に携わるも露地野菜に方向転換。2015年、新規就農者となり、現在5反(=5,000㎡)の畑で様々な作物を栽培している。
昨年、2個32万4000円もの高値で取引された「天下富舞(てんかふぶ)」。岐阜県が開発したこの高級柿の栽培に、今年度から取り組んでいるのが内藤信義さんです。